四方海話92

ー ときの話題 ー §48

北九州響灘洋上ウインドファーム稼働

神代の舟

気になるニュース・トピック心配ごと

⑴ 茨城県大洗サンビーチ・東海村豊岡海岸潮干狩り事故

⑵ 大西洋クルーズ船「MVホンディウス」ハンタウィルス感染者発生

ダンゴウオ


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北九州響灘洋上ウインドファーム稼働

 福岡県北九州市若松区沖・響灘(ひびきなだ)に建設された国内最大級(最大出力22万kW)の洋上風力発電所が完成し、今年3月2日に営業運転を開始しました。

  • 所在地:福岡県北九州市若松区沖(響灘)
  • 最大出力220,000 kW(22万kW)、<国内最大規模>
  • 風車:Vestas社(デンマークに本社を置く“世界最大級の風力タービンメーカー)製 、9,600kW × 25基(ローター直径:174m、ブレード最高点:海面から約200m
  • CO₂削減効果:年間約27万トン(推計)
  • 年間発電量約5億kWh(一般家庭約17万世帯分=北九州市の約4割)
  • 若松区沖の南北約10km × 東西約11kmの広大な海域に風車を配置
  • 海底地形・地質が複雑なため、杭式ジャケット基礎(海底に杭を打ち込み、その上に櫓や風車を固定する方式)を採用
  • 総事業費約1,700億円
北九州市と小倉北区の海域を示した地図。赤い点がいくつか配置されている。

洋上ウィンドファームの区域図と風車の配置(赤丸)いずれも概位

報道等をもとに国土地理院地図上に著者作図

 固定価格買取制度(FIT)の利用

 固定価格買取制度(FIT)とは、太陽光・風力などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が“国が決めた固定価格で一定期間必ず買い取る”ことを保証する制度のことで、

1 国が価格と期間を保証する(買取価格:36円/kWh〔20年間〕) → 発電事業者は確実に売電できる。

2 電力会社には必ず買い取る義務を課している → 費用は国民の電気料金に再エネ賦課金として上乗せし、徴収する。

3 目的は再生可能エネルギー(再エネ)の普及を一気に進めるための制度。

 再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法〔FIT法/再エネ特措法:経済産業省(資源エネルギー庁)所管、2012年(平成24年)7月1日に施行〕に基づく制度です。 

固定価格買取制度の仕組み

再生可能エネルギー賦課金についての説明図

(出典:資源エネルギー庁HP)・not edited.

 課題

1 出力カット増加のリスク

  • 九州全体では再エネ利用例が多く、需要が少ない時期には余剰電力が発生しやすい。
  • 経産省の見通しは、九州の再エネ出力カット率は6.9%と算定されており、全国でも高い水準です。
  • 風況が良いとされている響灘でも、発電しても送電できない、即ち売電できない時間帯が増える可能性があります。
  • 余剰電力を他の地域へ送るための地域間連系線の整備が遅れていて、整備はこれからという現状であり、洋上風力の大量導入にあたって、インフラの整備が充分とは言い難い。

2 漁業・海域利用との調整 

  • 響灘は沿岸の漁業活動が盛んな海域で、漁業者との間の保証金に関する調整は洋上風力の全国共通課題となっています。
  • 特に「底引き網漁船」は漁具を海底に降ろし曳き回すため海底送電ケーブルと競合し、漁業者にとっては実質的に漁場を失うこととなるため影響が大きい。

3 大型化する洋上風力発電施設の保守管理体制の確保 

  • 洋上風力発電施設の保守管理のためには、管理要員の送迎専用の船(CVT)や保守・メンテナンス用の船(SOV)の他、それらの専用バース、部品保管用の倉庫、管理要員の確保、作業用地の確保等が必須となる。

4 船舶交通の安全確保

 ① 風車設置海域

  • 若松港・洞海湾・関門航路に近いため、主要航路から約2km以上離隔して配置している。
  • 船舶の通航実態(AISデータ)を踏まえ、大型船の通過ルートを妨げない海域を選定した。

 ② 風車レイアウトへの配慮

  • 風車はほぼ南北方向に整列し、船舶が誤進入しても避航しやすい配置とした。
  • 外周部に緩衝帯を設定し、操船に余裕を確保した。
  • 風車同士の間隔を広く取り、緊急時の旋回・停止距離を確保した。

 ③標識・灯火・AISによる視認性・識別性の確保

 船舶がレーダーやAISで風車の位置を確実に識別・把握できるよう以下の対策を採った。

  • 風車基部外周に海上標識灯(黄色)を設置義務化。
  • AIS送信器:風車の位置を常時送信する。
  • 電子海図(ENC)への掲載:航海計画段階で風車の位置を把握可能となる。

 ④ 運転開始後の安全管理

  • 風車の保守作業時(海底ケーブル保守を含む)は警戒船を配置し、周辺船舶へ注意喚起する。

 ➄法定協議会での調整

  • 「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」(再エネ海域利用法)に基づき、以下の関係者により法定協議会で調整される。
  • 国(経産省・国交省)・自治体(県・市)・海上保安庁(航行安全)・漁業者(漁協)・港湾管理者・電力会社・学識経験者・(必要に応じて:環境省、海事関係者、地元企業 など)海を使う全ての主体が集まり「海域利用の総合調整」を協議する場です。
  • 法定協議会の議事録は原則公開されるが、漁業補償・企業秘密・安全保障情報は非公開となることもある。  

 ➅操業漁船の安全対策

  • 法定協議会では一定の合意形成が進んでいるものの、最終結論には至っていない。

 ⑦漁業補償

  • 法定協議会で結論が出たという発表はまだありません。

 洋上風力発電の現状

日本の洋上風力発電の促進区域と位置を示した地図。各地域や港の情報が記載されている。

昨今の我が国における洋上風力発電を取り巻く動き(出典:国交省資料より)・not edited.

 昨年(2025年)8月、三菱商事が資材の高騰で採算が悪化し、522億円の減損を計上して秋田県沖の2ヶ所・千葉県沖1ヶ所の計3海域(約1.76GW)の建設計画から撤退を表明しました。現行の「最低価格落札方式」が実現困難な低価格応札を誘発し、事業頓挫の要因となっているとの指摘に対し、 経産省・国交省は公募制度の抜本見直しを検討中とのことです。


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神代の舟

 神代の舟のいろいろ

① 天磐船(あまのいわふね)

 木製の船ではなく、巨石信仰(巨大な岩や石を “神の宿る場=依り代” として崇める古代からの自然崇拝で、日本の最も古い信仰体系)や、ほぼ同義の磐座(いわくら)信仰と結びついて、神話的な乗り物として語られ、神々が高天原(天界)と地上を往来するための象徴的な乗り物です。

 「¹先代旧事本紀」の記述では、「²饒速日命(にぎはやひのみこと)は「天磐船」に乗って、河内国・哮峯(「いかるががみね」又は「たけるがみね」:現大阪府交野市〔かたのし〕)に降臨した 」とされています。

  • ¹先代旧事本紀:物部氏系の古史書で、饒速日命(にぎはやひのみこと)に関する最も詳細な記述を残す“物部王権の歴史書”のことです。
  • ²饒速日命(にぎはやひのみこと):神武天皇に先立って高天原(天界)から天磐船で降臨し、長髄彦とともに大和を治めた“もう一つの天孫”とされ、物部氏の祖神として重要な神様です。

  饒速日命を祀る代表的神社  

  • 磐船神社(大阪府交野市):御祭神は「饒速日命」、天磐船そのものを御神体(巨大な舟形岩〔約12m〕)とする。
  • 石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ、大阪府東大阪市):饒速日命とその御子・可美真手命(うましまでのみこと)を祀る、物部氏ゆかりの神社です。
  • 物部神社(もののべじんじゃ、島根県大田市):父(饒速日)と子(宇摩志麻遅)を祀る全国の「物部氏」ゆかりの神社の中でも“総本社格”とされる重要な古社で代表的な神社です。

➁ 鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)= 天鳥船神(あめのとりふねのかみ)

 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の二神が高天原の神々に命じられ「国産み」(大八島国と六島)の後、更に多くの神々を産んだとする「神生み」の中に、神々が乗る船として「鳥之石楠船神」が挙げられていて、神格を付与されています(古事記)。ただし、日本書紀では「船そのもの」や別名(天鴿船・天磐櫲樟船など)として描かれる例があり、扱いが一致していない。

 察するところ、「鳥のように速く、岩(石)のように堅牢な楠(くすのき)で造られた舟」と理解するのが妥当なところでしょうか?

 鳥之石楠船神(天鳥船命を祀る代表的神社

  • 神崎神社(こうざきじんじゃ:茨城県香取郡神崎町):主祭神を天鳥船命、大己貴命、少彦名命とする。祭神の天鳥船命は、香取神宮の経津主神と鹿島神宮の武甕槌神が大己貴命(大国主命)と国譲りの交渉ををするため、出雲国に使者として遣わされた神とされていることから香取神宮の関係が深い。境内には「ナンジャモンジャの木」と呼ばれる楠の大木があり、国の天然記念物に指定されている。

➂ 天鴿船(あまのはとぶね)

 「日本書紀」では 天鴿船=諸手船(もろたぶね)とし、建御雷神(たけみかづち)が大国主神(おおくにぬし)に国を譲るよう迫った(国譲り)の際、その判断を委ねられた息子 の事代主神(ことしろぬし)は美保関で釣りに興じていたため、「伝令役」として俊足の神「稲背脛命」(いなせはぎのみこと)がこの船に乗って事代主神の元に馳せ参じ、国譲りの諾否を問うたと伝えられ、この働きにより国譲りが武力ではなく平和的に進んだことから、稲背脛命の功績は大きいと評価されています。

  • 諸手船(もろたぶね):多人数(15名程度)を乗せ、両舷に漕ぎ手を配置して櫂(かい=パドル)で漕ぐことにより推進力を得て進む大型の刳り船(丸木舟)。

 関連神社

  • 美保神社(島根県松江市美保関):「諸手船神事」の本拠地であり、諸手船そのもの(重要有形民俗文化財)を保有する唯一の神社です。「神事」では、国譲り神話の中で、事代主神(えびす様)が釣りをしていた美保関沖に、諸手船に乗った使者(稲背脛命)が到来した故事を再現している由。 

➃ 磐楠船いわくすぶね)= 天磐櫲樟船(あまのいはくすぶね)

 磐楠船(天磐櫲樟船)は「日本書紀」に登場する船そのものの名称であり、 鳥之石楠船神(天鳥船神)のように記紀に見える神格を与えられた船とは区別されている。 ただし、日本書紀には「鳥磐櫲樟船」(とりのいわくすぶね)という記載もあり、 船名の類似から両者が同じ船のことである可能性が指摘されてもいます。 そのため、両者はなんらかの関連性を持つとは考えられますが、 船が神格化したと断定できる資料はありません。

➄ 葦船 あしぶね)

 「古事記」の記述では伊邪那岐命と伊邪那美命との間に最初に生まれた神(水蛭子・蛭子:ひるこ)は「三歳になるまで足が立たなかった」として、淤能碁呂島(おのごろじま)から「葦船」に乗せて海に流したと伝えられ、 「日本書紀」では「ひるこ」は「蛭児」と表記されて、アマテラスとツクヨミの後、スサノオの前に生まれ、三歳になっても足が立たなかったため、「天磐櫲樟船」に乗せて流したとし、記紀それぞれで伝承が食い違っています。

 直接「葦船」を祀る神社は見当たりませんが、蛭子漂着の伝承を伝える神社があります。

  • 和田神社(神戸市兵庫区):蛭子大神を祀っている古い歴史がある神社で、現在では天御中主大神・市杵嶋姫大神とともに三柱を祀る神社です。
  • 葦船伝承を持つ代表的な蛭子神社(全国)
    • 西宮神社(兵庫県西宮市):通称「西宮えびす」「西宮のえべっさん」と称され、全国のえびす信仰の中心地となっています。
    • 蛭子神社(兵庫県南あわじ市・島根県出雲地方・福岡・佐賀・長崎など九州沿岸)

 蛭子=恵比寿か?

 記紀では「蛭子」≠「恵比寿」で、恵比寿(えびす)という神名は記紀には登場しない。ヒルコ=えびす(恵比寿・戎)とする説は室町時代以降に興ったとされる新しい説で、それ以前に遡るような古い伝承ではない。古今集注解(古今和歌集〔905年〕の注釈書)や芸能(能・狂言・歌舞伎・落語・人形浄瑠璃など)を通じ民間に広く浸透しており、蛭子と書いて「えびす」と読む地名や名字(姓)も存在します。現在、ヒルコ(蛭子神、蛭子命)を祭神とする神社も多く、恵比寿様を祭神とする神社には恵比寿様=事代主神としているところも数多い。

➅ 土舟(つちぶね)

 「古事記」には、須佐之男命が高天原での乱暴、狼藉のため天照大神に天界から追放され、自ら新羅(しらぎ)の曽尸茂梨(そしもり:位置は不詳)に天降ったが、「ここは我が居るべき地ではない」として青柴垣(あおふしがき=結界)を造って籠り、身を守る一方、「我が居るべき地は出雲」であるとし、息子の五十猛命(いたけるのみこと:草木・林業・開拓の神)とともに土舟(呪術的な「土の舟」)に乗って出雲へ渡ったと伝えられている。この伝承は「日本書紀」には記述がないそうです。飛躍した話ですが、「五十猛命」は瑞穂の国に来る際に「稲」の「種籾」(たねもみ)も携えて来たのかも知れず、とすれば「五十猛命」は「邇邇芸命 」(ににぎのみこと)とともに“我が日本の稲作の祖” とされるべき神様である言わなければなりません。 

⑦ 竹籠舟たけかごぶね)

 神話海幸彦と山幸彦」に出てくる「竹」で編まれた小舟のこと。

  • 海幸彦 – 火照命(ほでりのみこと:古事記)・火闌降命(ほのすそりのみこと:日本書紀)
  • 山幸彦– 火遠理命(ほおりのみこと:古事記)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと:日本書紀)

 「海幸彦と山幸彦」物語の概略

 猟が得意な山幸彦(弟)と、漁が得意な海幸彦(兄)の話で、兄弟はある日、相談のうえ道具を交換し、山幸彦は魚釣りに出掛けたが、魚が釣れないばかりか借りた釣り針を失くしてしまう。困り果てて浜辺で嘆いていたところへ塩椎神(しおつちの神:塩土老翁〔書紀〕)が現れ、『また憂うること勿れ。我まさに汝が為に計らん』と慰め、竹で編んだ小舟(竹籠舟)を造りその小舟に山幸彦を乗せ海に流す、漂流の後「綿津見神宮(わたつみのかみのみや):綿津見の宮、海神の住む宮殿」に漂着した。山幸彦はそこで「豊玉姫」(豊玉毘売命〔とよたまひめのみこと〕)と出会い結婚する。山幸彦が亡くした釣り針は「綿津見神」(わたつみのかみ:豊玉姫の父、海神)が魚たちを集めて尋ねてみたところ、赤鯛の幼魚の口の中に引っ掛かっていることが判り、そっと抜いてやった。

 山幸彦は三年間「綿津見神宮」で過ごしたのち、兄の海幸に釣り針を返すため暇乞いをするが、「綿津見神」は釣り針とともに「潮盈珠」(しおみつたま)と「潮乾珠」(しおひのたま)を授けた。

 このとき「豊玉姫」は既に懐妊していて、山幸彦との別れ際に「妾はすでに娠みぬ。まさに産むこと久しからず。」「風・濤の急峻き日を以ちて海浜に出で到らん。産屋を作りて待ちたまえ。」と告げたそうです。

 地上界に戻った山幸彦は釣針を兄に返した後、「田作り作戦」と「海神から授かった『潮盈珠・潮乾珠』を使って兄「海幸彦」を服従させ、さらに「豊玉姫」の出産のための産屋(うぶや)を造りますが、海鵜(うみう)の羽を葺き終える前に「豊玉姫」が産気づき、生まれた子を「天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)=神武天皇の父親」と名付けました。

 「豊玉姫」は出産に先立ち山幸彦に対し妾、産む時、幸(ねが)はくは看ること勿(なか)れ(書紀)他国の者は子を産む時には本来の姿になる。 私も本来の姿で産もうと思うので、絶対に産屋の内を見ないように(古事記)と伝えましたが、山幸彦は言葉の意味がよく理解できず不思議に思い、こっそりと覗いてしまいます。産室の内では「豊玉姫」が「八尋和邇(やひろわに)=海龍?」に姿を変えていました。

 「豊玉姫」は恥かしさのあまり「綿津見の宮」に帰ってしまいますが、代わりに「豊玉姫」の妹の「玉依姫」(たまよりひめ:古事記では玉依毘賣〔たまよりびめ〕)が「鵜葺草葺不合命」の養育にあたり、のち二人は結婚して『神武天皇』(神倭伊波礼毘古命〔かむやまといわれびこのみこと(古事記)〕、神日本磐余彦天皇〔かむやまといわれひこのすめらみこと(日本書紀)〕が誕生(紀元前705〜711年ごろと推定)します。

 鵜葺草葺不合命ゆかりの神社:ほぼ「日向(宮崎)」に集中しています。

  • 鵜戸神宮(宮崎県日南市):鵜葺草葺不合命の誕生地とされる。主祭神:鵜葺草葺不合命、配祀:玉依姫命、豊玉姫命、火遠理命(山幸彦)など。
  • 宮崎神宮(宮崎県宮崎市):主祭神は神武天皇、鵜葺草葺不合命・玉依姫命を配祀する。
  • 青島神社(宮崎県宮崎市):主祭神を彦火火出見尊(山幸彦)とする。

天乃羅摩船 (あめのかがみのふね)

 少名毘古那神(すくなびこなの神)が大国主神(おおくにぬしの神)の国造りを助けるため、波の彼方からこの船に乗って出雲に来訪したことが「古事記」に記載されています。

 少名毘古那神は国造りの協力神として、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な神格を持っている。

 「羅摩」(かがみ)とは「ガガイモ」を指す古語だそうで、熟した実が割れると舟(ボート)のような形になり、日本の野山に普通に見られるキョウチクトウ科のつる性多年草で、実の大きさは長さ610 幅2~6㎝ 程度で食用にもなる。

種子がついた白い繊維を持つ植物のサヤが、木の枝にぶら下がっている画像

ガガイモの画像(出典:ウィキぺディア、クリエイティブ・コモンズ 2.5 Generic

(著者:Qwert1234さん)・not edited.

 「天乃羅摩船」そのものを祀る神社はないようですが少名毘古那神を祀る神社は多い。

  • 五條天神社(京都府下京区):洛中最古級の医薬・禁厭(まじない)・病気平癒・厄除け神社で主祭神は少彦名命。社伝によると平安京遷都の際(794年、桓武天皇が長岡京から)に「空海」が勧請したとされ、また、『義経記』では、 義経と弁慶の出会いの舞台として描かれています。
  • 大洗磯前神社(茨城県大洗町)+ 酒列磯前神社(茨城ひたちなか市):大洗・酒列の二社が一体として信仰されています。大洗の主祭神は大己貴命=大国主命、酒列の主祭神は少彦名命、創建は天然痘流行・飢饉の時代(856年)で、二柱の神は「民を救うために帰還した医薬の神」として再び降臨したと伝わっています。
  • 少彦名神社(愛知県名古屋市):名古屋の薬業者が中心となって大正4年(1915年)創建した、製薬業界ゆかりの神社で、創建時には大洗磯前神社・酒列磯前神社から分霊を受け、戦災で焼失、戦後になって大阪・道修町の少彦名神社から再勧請して再興したとされます。
  • 少彦名神社という神社名のものだけでも全国に十数社確認され、さらに“主祭神ではないものの配祀されている神社”まで含めると約700社の規模になると推定されている由。

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気になるニュース・トピック心配ごと

⑴ 茨城県大洗サンビーチ・東海村豊岡海岸潮干狩り事故 

 茨城県の鹿島灘に面した海岸は昔から天然の「あさり」や「はまぐり」が採れ、水温るむ季節、天気が良い「大潮」の時期には潮干狩りを楽しむことが可能で、海に親しむには絶好の海辺ですが、大変残念な海浜事故が起こってしまいました。5月1日、2日、それぞれに行方不明者が発生し、豊岡海岸では死者も出て、あらためて、「自然の中での人間の無力さ」を感じます。

 大洗サンビーチでの事故の状況

  • 発生日時:2026年5月1日 午後6時52分ごろ。
  • 発生場所:茨城県大洗町・大洗サンビーチ(潮干狩り許可区域)。
  • 行方不明者:笠間市の51歳男性
    • 1日朝、一人で自宅発。
    • 夕刻にになっても帰宅せず奥さんが110番通報。
    • 海上保安部が捜索中なるも未発見。
  • 当時の海象・海象
    • 天候:晴れ
    • 風速:約7m/s
    • 波浪注意報発令中!
  • 海域の特徴
    • 一見穏やかに見えても離岸流が発生しやすい地形。
    • 干潮時に沖へ歩き出しやすい広い遠浅の浜辺。
    • 潮の満ち返しが速い。

 東海村豊岡海岸での事故の状況

  • 発生日時:2026年5月2日 午前9時25〜30分ごろ。
  • 発生場所:茨城県那珂郡東海村・豊岡海岸(潮干狩り禁止区域)。
  • 発生状況
    • 福島県いわき市の男性4人グループが潮干狩り中。
    • 3人が沖へ流される。
    • 30歳男性:自力で岸へ生還。
    • 27歳男性:救助されるも死亡確認
    • 36歳男性行方不明・捜索中なるも未発見 ⇒ 5月8日発見の報道あり?
  • 当時の海象・海象
    • 波浪注意報発令中!
  • 東海村・豊岡海岸の特徴 ⇒ 潮干狩りには最も不向きなタイプの海岸です。
    • 久慈川河口の南側に位置し、砂が削られやすく、突然に深くなる「急深な海底地形」が形成される。
    • 河口特有の 複雑強い流れ(河川流+潮流)が重なる。
    • 離岸流が発生しやすい海岸線。
    • 潮干狩り場として整備されておらず、監視員やライフセーバーも常駐していない。
    • 過去にもこの種事故が複数発生した危険な海域である。

 茨城県の潮干狩りルール

潮干狩りのルールと規制についての情報を提供するチラシ。海辺にある貝の画像と背景に海の景色が含まれています。
鹿島灘の潮干狩りエリアを示す地図。4つの区域に分かれており、各地域での利用可能な場所が記載されている。

上記2葉は茨城県HPからコピーした潮干狩りのルールに関するポスター・not edited.

茨城県HP https://www.pref.ibaraki.jp

当日の気圧配置(5月1日、2日 12:00)

5月1日、2日の天気図(出典:気象庁HP、過去の天気図より)・not edited.


⑵ 大西洋クルーズ船「MVホンディウス」ウィルス感染症患者発生!

 「ハンタウイルス」という名称自体、初耳で「何それ?」感が大!世界保健機関(WHO)が会見まで開いて状況説明していたことには驚きました。

 以下、5月6日時点の「国立健康危機管理研究機構」からの情報提供です。

 ハンタウイルスについて

 ハンタウイルスは、ハンタウイルス科オルソハンタウイルス属のウイルスの総称である。ユーラシア大陸に分布するハンタウイルスは腎症候性出血熱を、南北アメリカ大陸に分布するハンタウイルスはハンタウイルス肺症候群を引き起こすことが知られている。腎症候性出血熱については、日本国内では1970年代から1980年代に実験用のラットから感染した報告はあるものの、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)の施行された1999年以降国内での感染事例は報告されていない。なお、ハンタウイルス肺症候群についてはこれまで日本国内での患者発生の報告はない。

 ハンタウイルスは本来げっ歯類が保有するウイルスであり、ヒトでは主にげっ歯類の唾液や排泄物との接触や排泄物を含む粉塵の吸入、排泄物で汚染された環境への曝露で感染する。基本的にヒトからヒトへ感染するものではないが、例外的に、アルゼンチンとチリで、ハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスのヒト-ヒト感染事例が報告されている。ただし、これらは濃厚な曝露による飛沫・直接接触を介した伝播であり、適切な隔離と接触者管理により伝播の終息に至ったと報告されている。

 本事例について

 2026年5月2日、南大西洋上を航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症の発生がWHOに報告された。船は4月に南米、南極圏を航行し、5月6日時点でアフリカ沖に停泊中であり、今後カナリア諸島へ向かう予定とされている。WHOによると5月4日時点でハンタウイルス感染症の症例7例(確定例2例、疑い例5例)が報告され、うち3例が死亡している。確認されている症例は当該クルーズ船関連に限定されている。

 感染源等の特定のため疫学調査や接触者の調査が今後必要であるが、乗船者の適切な管理(感染管理・接触者調査・健康観察)が実施されることにより、さらなる感染拡大のリスクは限定的にとどまると考えられる。 

 日本での流行の可能性について

 ハンタウイルスの自然宿主は、ウイルスの種類ごとに特定のげっ歯類が決まっており、自然宿主となるげっ歯類が生息していない地域にウイルスが入り込んでも、自然界の感染サイクルは成立しない。北米ではシカネズミ、南米ではピグミーライスラットなどがウイルス保有動物として知られているが、これらのげっ歯類は日本国内には生息していない。今回の原因ウイルスは検索中であるが、当該船舶は南米から出航していることから、日本国内で本事例の原因となったハンタウイルスに感染する可能性は極めて低いと考えられる。

また、ヒト-ヒト感染はアンデスウイルスを除き報告されておらず、過去のアンデスウイルスの感染事例においても、適切な対応によりさらなる伝播抑制につながったことが示唆されており、国内でヒト-ヒト感染により感染拡大する可能性は低いと考えられる。 

以上「国立健康危機管理研究機構」からの情報

 日本では 日本国際クルーズ協議会(JICC) が、「 国際クルーズ運航のための感染拡大予防ガイドライン 」を策定しています。主な対策は以下の通り

  • 乗客・乗組員のワクチン接種率の維持(18歳以上は初回+ブースター接種推奨)。
  • 乗客に対し乗船前スクリーニング(症状確認・検査)。
  • 船内の換気強化・手指消毒の徹底。
  • 有症者の隔離・濃厚接触者の追跡。
  • 船内医療体制の強化(抗原検査キット・抗ウイルス薬の備蓄)。
  • 船内イベントや飲食施設での追加対策。
  • 日本海事協会(NK)による第三者認証制度が導入されている。

ダンゴウオ

 「ダンゴウオ」は「北海道周辺の冷たい海の深場に生息し、春先に産卵のため浅場に岸寄りする」魚と認識していましたが、日本海にも生息し「サクラダンゴウオ」と名付けられ、2017年6月に新種として「国際分類学誌で新種として記載された」そうです。

 ダンゴウオ vs サクラダンゴウオの比較

ダンゴウオ

  • 生息域:太平洋側(北海道〜伊豆)
  • 生息環境:外洋に面した岩礁域
  • サイズ:1〜3 cm
  • 体色:緑・茶・赤など多様
  • 幼魚の「天使の輪」(頭部に現れる模様):あり
  • 腹鰭が変形した吸盤:あり
  • 形態的な決定的差異
    • 眼隔孔(両眼間の孔):なし
    • 眼下管開孔(水流・振動を感じる感覚器官、眼の下を通る管状器官が「眼下管):なし
  • 新種記載:既知種(1990年代から認識)

サクラダンゴウオ(ダンゴウオと異なる項目)

  • 分布域:日本海側(秋田〜鳥取)
  • 生息環境:浅い岩礁帯
  • サイズ:1〜2.5 cm(ダンゴウオとほぼ同等)
  • 形態的な決定的差異
    • 眼隔孔:あり
    • 眼下管開孔:あり
  • 新種記載2017年に新種として記載 ⇒ Zootaxa(ズータクサ:動物の新種記載が世界で最も多く発表される動物分類学専門の権威ある国際学術誌)に記載された。

以下2葉は「ダンゴウオ」の画像

「アクアマリンふくしま」にて著者撮影(2024年11月)


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四方海話92 ーときの話題ー§48 おわり 

次は 四方海話93 ーときの話題ー§49 です。

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