四方海話62

ー ときの話題 ー   §19

堪航性能ってなんだ?

黒潮大蛇行の継続期間が史上最長?

ブルーカーボン!

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堪航性能ってなんだ?

 堪航性能とは、船が航海に堪え、安全に航行できる能力を指します。その範疇は船体の構造や船齢、航海の長短、航行する海域等によって異なる要素が全て含まれる。例えば、船体が航海に充分堪えることができるよう堅牢であることはもちろん、必要とする設備・構造・艤装、燃料・水・食料の備蓄量、充分な乗組員数、法定書類の備置など航海に必要な要素が出港時に完備されていることが要求され、物資を運ぶ船舶は、当然ながら対象となる積み荷を安全に目的地まで輸送するための設備も含まれます。

 船が堪航性を備えているかどうかについては、法律上「船長」に発航(出港)前の検査義務を課し、「船主」には堪航能力の担保義務を課していて、海難事故の際などに堪航能力を欠いたと認定された場合は保険会社の保険金支払いが免責されることさえあります。

 船舶安全法(昭和八年法律第十一号)

 小型船舶安全規則(昭和四十九年 運輸省令第三十六号) 

 船舶安全法や小型船舶安全規則では安全性を確保するため、船舶検査についての項目を設け、定期的に検査を受けることが義務付けられています。大型船については地方運輸局の検査官が、小型船舶は日本小型船舶検査機構(JCI)の検査員が検査実務を行っています。

 これらの法律の規定がうまく機能しなかった事例が令和4年4月23日発生した「旅客船KAZU Ⅰ沈没事故」だったのではないでしょうか?

 この事故については、既に事故調査委員会による調査が終わり、最終報告書が公表されています。以下は運輸安全委員会が作成した資料(4㌻)です。

旅客船KAZU Ⅰ沈没事故・最終報告書(概要)(出典:運輸安全委員会資料)

 事故の直接的原因

 事故の直接的原因について最終報告書では、海象が悪化することが予想されるなか、「船首甲板部ハッチ蓋が確実に閉鎖されていない状態のまま出航」し、出航後も「避難港への避難等をせず航行を継続」した。船体動揺で「ハッチ蓋が開き、海水が流入」。上甲板下の区画に「浸水が拡大し、沈没」した。としています。このことはまさに「堪航性能が不充分」のまま旅客を乗せウトロ漁港を出港したこととなり、痛恨の点検ミスと言わざるを得ません。 

 海難審判

 この事故では、船長1名・甲板員1名・旅客18名が死亡し、今なお旅客6名が行方不明となっっていますが、海難審判の受審人となる船長が亡くなっているため、審判は開かれないものと思います。

 刑事裁判

 刑法の「業務上過失致死罪」「業務上過失往来危険罪」を視野に網走海上保安署が主体となって捜査中です。

 民事裁判 

 報道によれば、死亡した甲板員の両親が国と運航会社を相手として損害賠償を求める訴訟を提起した他、死亡・行方不明の方々の遺族等(計29名)が、運航会社と当時の社長に対して損害賠償を求め提訴がなされています。

 知床遊覧船事故対策検討委員会

 『安全は、旅客船に係る事業を営む際の大前提であり、当検討委員会は、旅客船に関わる全ての関係者が、守るべきルールを守り、行うべき事項を確実に行うことを求める。今回の事故ではこの点に足らざる部分があり、旅客や乗組員の命を預かる者としての知識・技能、そして責任感や気概といったシーマンシップというべきものを欠いたまま船を漕ぎ出せば、再び同様の事故が起こりうるということを、海事に携わるもの一人一人がしっかりと心に留めなければならない。』(原文のまま)

知床遊覧船事故対策検討委員会「旅客船の総合的な安全・安心対策」1はじめに より抜粋

 KAZU Ⅰ沈没事故については、四方海話45(2023年10月5日公開)に掲載していますので、そちらも読んでみて下さい。

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黒潮大蛇行の継続期間が史上最長?

 黒潮とは(おさらい)

 黒潮(日本海流)は、台湾の東側を通過した後、東シナ海を北東方向に流れ、九州と奄美大島の間のトカラ海峡から太平洋に出て、日本の南岸沖に沿って房総半島の銚子沖に至り、東方に流れ去る。流速は速いところで4knot(≒時速7.41㎞)以上、幅約100㎞、水量は5,000万ton/sec(推定)にも達する世界有数の海流です。黒潮流路の動向は船舶の経済運航(目的地に向かうために時間的制約と燃料の消費量を勘案する)のためのコースを左右するほか、漁船にとっては漁場に位置や沿岸域の潮位の変化要因となるなど、船舶運航者や漁業関係者などにとって大きな関心事となっています。

1:非大蛇行接岸流路 2:非大蛇行離岸流路 3:大蛇行流路

黒潮の典型的な流路の模式図(出典:気象庁資料)

 2017年8月に始まった今回の大蛇行が、今年の8月で観測史上最長(7年目)になるとのことです。

黒潮の大蛇行の現状(出典:気象庁資料:紫色の矢印は著者の強調加筆)

 過去にも長期間蛇行が続く例はあったそうですが、7年に及ぶのは異例の長さと云えるものです。

  黒潮大蛇行の発生期間と継続期間(出典:気象庁資料)

 大蛇行の判定

 大蛇行は、単に「大きな曲がり」が見られるというだけではなく、気象庁により判定の基準が設定されていて、①潮岬沖で流路が安定して離岸していること。②東経136度~140度の間で、北緯32度よりも南に大きく蛇行した状態。としています。 

 大蛇行の影響

 一旦大蛇行が起こると、黒潮の流路と本州南岸との間に冷水が入り込み(冷水渦、冷水塊)、この海域(熊野灘や遠州灘)では海水温が下がり、他方、関東・房総沿岸(相模灘や鹿島灘)水温が例年より高い状態が続くことになります。このことは海洋生態系にも変化が現れ、必然的に沿岸漁業への影響が避けられません。

 また、冷水域では海洋からの熱と水蒸気の放出量が少なくなり、暖水域では増加します。その結果、紀伊半島から東海・関東沖では南岸低気圧(温帯低気圧)の発達にも影響し、冬期の大雪、夏期の豪雨・高温など多岐にわたる気候変動への要因として着目され、研究の対象となっています。

 大蛇行と南海トラフ地震ゆっくり地震(スロースリップイベント) 

  • 「南海トラフ地震が黒潮の直進期(非蛇行期)に発生しやすい」という説で、「大蛇行期にはその周辺海域で大地震が抑制される傾向がある」との研究観察に基づくものです。
  • 「南海トラフのゆっくり地震」(スロースリップイベント)が黒潮の大蛇行の影響を受けている可能性があるとする「海洋研究開発機構」(JAMSTEC)の研究成果があります。熊野灘沖合の南海トラフで発生すると想定される地震・津波を観測するために敷設された「DONET」システムのデータと、JAMSTEC・JAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発した「海中天気予報」(人工衛星による海面水温観測に活用)のデータの解析結果から、「黒潮の大蛇行がスロースリップイベントの領域や終息に対して影響を及ぼしている可能性」が示されました。

 以上の研究は現在進行中であり、確定的なものではありません。結論は今後のデータ収集とその解析を待たなければなりませんが、成果に大いに期待したいと思います。 

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ブルーカーボン!

 2009年10月*¹国連環境計画(UNEP)の報告書の中で、藻場・浅場などの生態系に取り込まれた炭素が「ブルーカーボン」と命名され、CO₂ の吸収源対策の新しい選択肢として示し、ブル―カーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草藻場海藻藻場湿地干潟マングローブ林が挙げられ、これらを「*²ブルーカーボン生態系」と称しています。これに対し陸上植物の光合成による炭素固定は「グリーンカーボン」と呼ばれています。

 *¹国連環境計画(UNEP):国連の機関として環境に関する諸活動の総合的な調整と新たな問題に対して国際的協力関係を推進することを目的としている。多くの環境関連国際条約の交渉を主催し成立させた実績がある。モントリオール議定書(オゾン層を保護するための国際条約)の事務局としての機能やワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)、ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約:日本は未加盟)、バーゼル条約(有害廃棄物の国境を超える移動及びその処分の規制に関する条約)、生物多様性条約(生物の多様性を「種」「遺伝子」「生態系」の3つのレベルで捉え、その保全などを目指す条約)などの管理も担っている。 

 *²ブルーカーボン生態系:地球上の生物により固定される炭素のうち55%がブル―カーボンが占めるとされていて、炭素を隔離・蓄積する能力(炭素固定能)を持った海洋生態系をブル―カーボン生態系と呼んでいます。ブルーカーボン生態系の生息域は地球上の海洋面積の僅か1%未満とされていますが、海洋の堆積物中の全炭素貯留量の5%以上がその生息域中に固定・蓄積されているとのことです。

 マングローブ林

 熱帯及び亜熱帯の潮間帯(海岸の高潮線と低潮線の間の帯状の部分≒波打ち際)に形成される植物群落のこと。世界のマングローブ林の2割強がインドネシアに集中しているほか、フィリピン、マレーシア、東ティモール、パプアニューギニア、ソロモン諸島に存在しますが、エビの養殖事業のため伐採して埋め立てたり、工場や住宅用地確保のため埋め立てられたりして面積が急減しているとのこと。日本では鹿児島県(奄美群島)と沖縄県に見ることができます。

マングローブの画像(出典:ウィキぺディア)

 マングローブ林の炭素貯留は、木そのものよりも土壌の堆積部分に多いことから、開発することにより土壌中の大量の二酸化炭素が大気中に放出されることとなります。 

 海草藻場

 海草(うみくさ)は浅い沿岸域や干潟、汽水域などの海底、砂泥域に生育する。多年草、種子植物で種子によって増える。また、地下茎を張り巡らせて栄養繁殖する種もある。日本周辺では、本州周辺では「アマモ」、北海道周辺では「スガモ」、南西諸島では「リュウキュウスガモ」「ボウアマモ」「マツバウミジグサ」などを見ることができます。

アマモの群落(出典:水産庁資料)

 アマモ(場)は、昔の櫓櫂船(ろかいぶね)の時代には、生育海域に侵入すると櫓や櫂に絡みついたり、ボートのオールや船外機のプロペラに巻き付いたりして厄介者扱いされていましたが、畑の肥料として採取したり、藻塩(もしお)作りに利用していました。また、海神信仰から特定の神社の鳥居などに巻き付ける例もあります。他方、砂泥質の海底には「ゴカイ」「イソメ」などの魚類の餌となる底生々物や「ナマコ」「アナゴ」「カレイ」など魚類、「モエビ」「カニ」「ヤドカリ」(甲殻類)などの棲み家や「イカ」の産卵場、幼稚仔魚の隠れ家となるなど、海洋の食物連鎖の底辺に位置する生物の生活・生息・繁殖の場を提供する重要な場所にもなっています。さらに海獣の「ジュゴン」の主食であることや「アオウミガメ」、「ハクチョウ」、「コクガン」もアマモを食べます。

 アマモ場の有用性に気付いた人達は、地球温暖化が大きな全地球的問題となる以前からコツコツと再生や移植に取り組んでいましたが、国連環境計画(UNEP)の報告書で取り上げられて以来、関係省庁が挙って後押しするすることになり、脚光を浴びています。

 海藻藻場

 海藻を分類すると、

  • 褐藻類(かっそうるい) コンブ、ワカメ、ヒジキ、ホンダワラ、モズク、カジメなど
  • 紅藻類(こうそうるい) テングサ、アサクサノリなど
  • 緑藻類(りょくそうるい) アオサ、アオノリ、カサノリ、ミルなど

海藻類の画像(出典:ウィキぺディア)

 潮間帯から水深30㍍(光合成をするので太陽光が届かない深さでは生育できない。)ほどの海底に生息し、一般的に熱帯の海では大型の海藻は少なく、寒い地方に大型種が多い。ほとんどが海底の岩や石に固着しているが、ある程度成長すると根から離れ「流れ藻」となって海洋を漂流し、プランクトンや稚魚の生育の場「海のゆりかご」を形成する種(ホンダワラなど)もあります。

 日本の料理に海藻類は欠かすことはできません!ダシ取り用のコンブ、佃煮や海苔、味噌汁の具材としてのワカメ、寒天の材料としてのテングサ、煮付けにするヒジキ、酢の物にするモズク等々、日本料理の核となる大切な位置を占めています。また、海藻には水溶性の食物繊維が豊富に含まれ、食後の血糖値上昇を抑える効果があるとされています。

 日本以外では、スコットランドやアイルランド、チリなどでは伝統的に海藻を食用にする文化があるそうですが、他の英語圏では食習慣がなかったものの、近年のヘルシー志向の高まりとともにシー・ベジタブルとして食べられるようになってきたそうです。

 食用だけではなく、古くから薬草としても利用されていました。古代ギリシャで炎症の治療に褐藻類が利用された記録がある他、中国の古い薬学書には「大吐海藻」(ホンダワラ?)、「小吐海藻」(ヒジキ?)などが漢方薬として記載があるとか!

 湿地(帯)〔塩生湿地=塩沼〕

 一般的に湿地と言えば陸域の湖沼も含むことになりますが、ここでは「塩生湿地」(えんせいしっち)=「塩沼」(えんしょう)について記述します。

 塩生湿地は海岸地帯にある海水が出入りする湿地や沼地のことで、海に近いため潮汐の影響を受けていわゆる汽水域を形成する。 

 河川の河口域には広大な塩生湿地を目にすることができます。ヨシ、シオクグ、マコモなどの植物が繁茂し、生育と枯死を繰り返すことにより地盤の炭素固定量が大きく、無闇に掘り返したりすれば大気中に大量の炭素ガスを放出することになります。塩生湿地はオオヨシキリなどの鳥類の棲み家を提供するほか、湿性生物はもちろん、それらを餌にする「タヌキ」「キツネ」などの哺乳類の生活圏にまでなっているらしい!生物多様性の保全、水質の浄化、防潮など重要な役割を果たしています。

 干潟

 干潟は、河川や沿岸の潮流が運んだ土砂が堆積し、干潮時に海面上に現れる。砂浜と比べると波浪による影響が少なく、勾配が緩やかで、堆積土砂の粒径が小さく、生物相が多様な平坦な海岸です。

 環境省の干潟の定義は「干出幅が100㍍以上、干出面積が1㌶以上で移動しやすい基底(砂、礫、砂泥、泥)を満たしたものを『干潟』と呼ぶ。」としています。

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干潟の画像(出典:ウィキぺディア)

 日本では、1945年に80,000㌶あった干潟が相次ぐ無秩序な干拓事業で、1990年には51,443㌶に減少し、現在でも減少傾向は続いている。保護運動により「ラムサール条約」への登録湿地では恒久的な保全が約束されました。

 干潟は、多くの水生生物の生存を支え、産卵や幼稚仔魚に生育の場を提供する以外にも、水中の有機物を分解し、栄養塩類や炭酸ガスを吸収、酸素を供給するなど、海水の浄化に大きな役割を担っています。

 1.水質浄化

   窒素やリンの吸収による海水の富栄養化の防止

   二枚貝などによる有機物の除去

   バクテリアなどによる窒素の除去

 2.生物多様性の維持

   多様な生物種(干潟固有の生物)の保全

   幼稚仔魚の保育場の提供

   鳥類の餌場、渡り鳥の休息場の提供

 3.海岸線の保全

   波浪の抑制

上記1~3のほか、干潟の生物・鳥類の観察(教育)や潮干狩り(レジャー)にも利用されています。(参考:水産庁資料)

 排出ギャップ報告書2022

 2022年11月に国連から発表された「排出ギャップ報告書2022」の中で「世界の平均気温の上昇を産業革命以前の水準と比べて1.5°Cに抑えるという法的拘束力のある約束がなされたにもかかわらず、目下のところ「1.5°Cに抑えるための信頼できる道筋はない」とUNEPは主張しています。

 インガー・アンダーセンUNEP事務局長は「新たな報告書は、致命的な洪水や嵐、猛烈な山火事火災を通じて自然が私たちに訴えてきたことを、科学の冷徹な言葉で伝えるものです。私たちは、大気を温室効果ガスで満たすことを止めなければなりません。それも、速やかに」と語ると同時に、「以前は、徐々に変化を起こす機会がありましたが、そのような時期は過ぎました。加速化する気候関連災害から私たちを救うことができるのは、経済と社会の徹底的な変革だけです」と付け加えている。

 最新のデータからは、現状のままでは世界は今世紀末までに2.4℃から2.6℃の気温上昇に至る道筋にあるとしています。また、温室効果ガスの排出量正味ゼロに向けた変革が、電力供給、工業、輸送、建築部門で進行中ではあるが、これを「はるかに急速に」進める必要がある。と報告書は結論付けています。

 今年の世界環境デー(2024年6月5日)に伴う、グテーレス国連事務総長の「真実の時」と題する演説の一部抜粋です。

ー 前略 ー 私たちは今、「真実の時」を迎えています。真実は、「パリ協定」が採択されてから10年近くが経過し、長期的な地球温暖化を1.5℃に抑えるという目標は、危機に瀕しているということです。真実は、世界の排出ペースが非常に早く、そのため2030年までには気温上昇がはるかに高くなることは、ほぼ確実だということです。本日発表された主要な気候科学者たちによる最新データによれば、長期的温暖化を1.5℃に抑えるために残された炭素予算は、現在約2,000億㌧です。それは、私たちが気温を上限内に抑える僅かなチャンスにかけた場合、地球の大気が受け入れられる二酸化炭素の最大量です。真実は、私たちが無謀なスピードでこの予算を使い続けており、年間400億㌧の二酸化炭素を排出しているということです。簡単な計算です。このままでは、2030年になる前に炭素予算全体が尽きてしまうのです。真実は、1.5℃の上限を維持するためには、2030年まで世界の排出量を毎年9%ずつ削減する必要があるということです。しかし排出量は、誤った方向に向かっています。昨年は1%増加しました。真実は、私たちは既に1.5℃の領域の手前まで来ているということです。ー 中略 ー 1.5℃は目標値ではありません。ゴールでもありません。物理的な限界なのです。科学者たちは気温がさらに上昇することの意味について、警鐘を鳴らしています。それは、グリーンランド氷床と南極氷床の崩壊による破滅的な海面上昇。熱帯サンゴ礁系や3億人の人々の生計の破壊。ラブラドール海流の崩壊と、それによる欧州での気候パターンのさらなる混乱。そして、広範囲にわたる永久凍土の融解による、最も強力な温室効果ガスの一つであるメタンの破壊的濃度での放出。今でさえ私たちは、地球を瀬戸際に追いやっています。世界の気温の記録を塗り替え、その報いを受けています。そして、最も貧しい人々、最も脆弱な国々、先住民、女性と女児など、この危機に最も責任のない人々が最も大きな打撃を受けているのは気候正義の茶番です。最も裕福な1%の人々が、人類の3分の2の排出量に匹敵する量を排出しているのです。ー 中略 ー ”われら人民”と汚染者および利益至上主義者との闘いです。力を合わせれば、私たちは打ち勝てます。しかし指導者たちは、どちらの味方をするか決める時です。明日になってからでは遅すぎるのです。今こそ動員の時であり、行動の時であり、そして実現の時です。今こそが私たちの「真実の時」なのです。 

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四方海話62  ーときの話題ー  §19  おわり

次回は 四方海話63 ーときの話題ー §20

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