第二十一話 「シーマンシップについて」 ほか
・・・ シーマンシップとは ・・・
『シーマンシップとは、海上という特殊環境のなかにあって、相互扶助と協力の精神の下、悪天候など如何なる困難な状況下においても、各個の持つ知識・能力を駆使して一致団結して難局に立ち向かうという、船乗りが備えるべき不撓不屈の矜持を云う。』
明治初期、帝国海軍の教育機関「海軍操練所」(後の海軍兵学校)が東京築地に創設されましたが、英国海軍から招へいした顧問団が持参した書物の中に、「MANUAL OF SEAMANSHIP」と題されたものがあり、これが日本の「シーマンシップ」の源典ではないかとされています。もちろん明治時代以前には弁財船(北前船、樽廻船、菱垣廻船など)が日本近海を往来していたのですから船乗りとしての規範はそれなりにあったのでしょうが、徒弟制度にも似たものではなかったのではないでしょうか?
顧問団の来日以来150年、主に海軍の士官教育のなかで培われていた事柄が海上自衛隊の教育機関に引き継がれ、時の経過とともに船員教育の場でも広く活用されています。
加えて、「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り。」という標語と3Sの精神、「Smart・Steady・Silent」もまた船乗りの基本精神として教え込まれています。
これらの言葉は、海上自衛隊員や船乗りに限定しなくとも、一般社会人にも当てはまると思いますので覚えておいて損はありません。
参考図書・資料一覧(順不同)
- ウィキペディア フリー百科事典
- 「世界を惑わせた地図」 エドワード・ブルック・ヒッチング著 NATIONAL GEOGRAPHIC
- 「海のシルクロード」第1巻 第2巻 1988年 NHK放送出版協会
- 「終わらざる夏」 浅田次郎著 2013年 集英社刊
- 「菜の花の沖」 司馬遼太郎著 1982年 文芸春秋社刊
- 「漂流の島」 高橋大輔著 2016年 (株)草思社刊
- 「海賊の日本史」 山内譲著 2018年 講談社現代新書
- 「瀬戸内の海賊」 山内譲著 2015年 新潮選書
- 「海賊の世界史」 桃井治郎著 2017年 中公新書
- 「海神族の古代史」 前田達夫著 2020年 河出書房新社刊
- 「古代史の謎は海路で解ける」 長野正孝著 2015年 PHP選書
- 「漂流記の魅力」 吉村昭著 2003年 新潮選書
- 「破船」 吉村昭著 1985年 新潮文庫
- 「漂流」 吉村昭著 1980年 新潮文庫
- 「深海の使者」 吉村昭著 1976年 文春文庫
- 「朱の丸御用船」 吉村昭著 2000年 文春文庫
- 「アメリカ彦蔵」 吉村昭著 2001年 文春文庫
- 「海に生きる人びと」 宮本常一著 2015年 河出文庫
- 「日本海繫盛記」 高田宏著 1992年 岩波新書
- 「新編 水産学通論」 谷川栄一・田村正・金森政治・新川伝助共著 1977年 (株)恒星社厚生閣刊
- 「海を渡ったモンゴロイド」 後藤明著 2003年 講談社選書メチエ
- 「漁業生物図鑑 新 北のさかなたち」 2003年 北海道新聞社刊
- 「水産白書2020」 2021年 水産庁
- 「海事レポート2020」 2021年 国土交通省海事局
- 「SIPPING NOW(データ編)2020」 2021年 (公財)日本海事広報協会
- 「造船関係資料 2020年」 2021年 (一財)日本造船工業会
- 「白い海、凍る海」・オホーツク海のふしぎ・ 青田昌秋著 1993年 東海大学出版会
- 「日本の起源は日高見国にあった」 田中英道著 2018年 勉誠出版刊
- 「国譲り神話の真実」 田中英道著 2020年 勉誠出版刊
- 「海を渡った人類の遥かな歴史」 B・フェイガン著(東郷えりか訳) 2018年 河出文庫
あとがき
海はとってもドラマティックでサイエンティフィックです。四方海話 1~41 は海の理解への入り口、ほんのきっかけにすぎません。少しでも興味が湧いた項目についてはチョットだけ深堀りしてみて下さい。その過程で「古ーい話」や「現代の最新技術・将来像」「アッ!そうだったんだ」や「目から鱗の新発見」「感動」に行き着くことがきっとあります。
現代はインターネットでなんでも検索できて、手軽に疑問点解決への手掛かりが見つけることができる大変便利な時代です。大いに利用しましょう。
海ヤダ!波があるシ、海の水は塩っぱいシ、泳ぎ難いシ、海草なんかが足に絡むシ、岩場にはゴキブリそっくりな変な虫(フナムシ?)が居るシ、グニャグニャしたキモイ生き物(アメフラシ?)も居る。プールがいい!と言わずに海辺に行って「風」の動き、「波」の音、「潮」の香りを五感で感じ、深呼吸して大自然の息吹を吸収して下さい、きっと明日への力を貰えますから。
四方海話 41 第21話 「シーマンシップについて」 ほか 『おわり』
次回は 四方海話 42 ー ときの話題など ー です。

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